5Sその五 - 躾 Shitsuke
きれいの意識改革
社内に整理整頓を普及させるには、一人一人の意識改革を行う必要があります。経営者に言われたから整理するのではなく、自分が率先して行動するのです。その行動を見た誰かが整理整頓を手本に行動するようになるのです。
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リーダーが主導する
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整理整頓を社内に普及させるためには、率先して行動する人物が必要です。
きれば、上の立場に立つものが望ましいでしょう。
何も、整理整頓を提唱した経営者だけが率先する必要はないのです。
誰もが、率先してオフィス整理を行動に移す役割を持っているといえるのです。
自分の行動の一つ一つを後輩や部下がみていると思えば、いい加減なことはできないと思うのではないでしょうか。
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人のお手本であれ
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例えば、リーダー格の人物が机の上を散らかしたまま、作業途中の道具はそのまま散らかして席を離れている状態を、新入社員が見ていたとしましょう。
整理の方法など知らない新入社員は、何も知らずに「机の上は片付ける必要がないんだ」「作業途中のままの状態で、放っておいても構わないんだ」と思ってしまうかもしれません。
自分の行動を観察して、まねするかもしれない人物がいると思って、整理、整頓、清掃、清潔を心がけた行動を率先して取るようにしましょう。
時には、教育だと思って、整理整頓をするように注意することも必要でしょう。
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甘い気持ちは連鎖する
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「自分くらいいいや」「少しくらい構わないだろう」という気持ちは捨てましょう。
オフィスの中では多くの人が一緒に働いています。
そのうちの一人が整理、整頓、清掃、清潔の意識をないがしろにしていると、それを手本にして、ほかの人もないがしろにした行動をしてしまうことになるかもしれません。
手本まではなくとも、同僚が散らかしているのを見て、自分も少しくらい散らかしても許されるはずだ、と感じる人がいるかもしれません。
自分の行動が他人の意識を変えてしまうことがあるかもしれないと思って、甘い考えを持たない習慣をつけるようにしましょう。